悩む人も多い富士フイルムの望遠レンズXF55-200mmF3.5-4.8とXF50-140mmF2.8を比較レビューしてみた。【フジレンタル通信vol.3】

こんにちわ「髪を切って写真を撮る人」あめちゃん(@amedia_onlineです。

フジレンタル通信の第三回目になります。今回は富士フイルムの望遠レンズXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRをレンタルしたので比較をしていこうと思います。

フジフイルムは望遠レンズの選択肢割と少なめなので、ズームレンズを何を買おうか悩んでいる人も多いかと思います。僕もつい先日までこの比較で悩んでいたで自分のためにレンタルして記事を書いていきます。

 

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比較記事に入る前に事前確認事項

実際のところセンサーは一緒なので、同世代の機種であれば写りの面に関しての違いは無いので使用している人が特に多いX-Pro2をレンタルして、自分のX-T2の2台体制で行うことにしました。

 

今回の比較記事ではX-Pro2ではXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISを付けて撮影していますが、X-Pro2の仕様上焦点距離が140mm以上になると。OVFは警告表示が出てEVFに切り替えてくださいとなるようです。X-Pro2ユーザーは知っていると思いますが 僕はT2ユーザーなので今回のレンタルで初めて知りましたので追加で記載させていただきます。

同じにした設定は以下のとおり

  • ISOはAでシャッタースピードもAです
  • 露出ダイヤルはOに基本固定で、同じところの撮影でばらけないように気をつけます。
  • ダイナミックレンジはAUTOだとバラつきが出るので100に設定
  • フィルムシュミレーションは個人的な趣味でPRO Neg.stdで使用
  • AFはシングルポイント必要であればフォーカスレバーで移動
  • WBはAUTO
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XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISとXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRをスペック表から見ていく

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS(換算82-300mm)

明るいF値を誇る光学設計に加え、リニアモーター駆動による高速AF合焦性能とシャッタースピード4.5段分の手ブレ補正機能を装備。タフな撮影条件をものともしない、頼りになる1本です。全エレメントで、高性能なガラス製レンズを採用。特に、蛍石レンズに匹敵する性能を持つスーパーEDレンズ1枚を含む2枚のEDレンズを使用し、長焦点領域で発生する色収差を、良好に補正しました。シャープで切れ味豊かな描写がズーム全域で期待できます。

 

個人的にはかなり高コスパレンズだと思っていて購入候補 
候補ではなく購入しました。2018/9
型番 XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
レンズ構成 10群14枚
(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ2枚)
焦点距離 f=55 – 200mm
(35mm判換算:84 – 305mm相当)
画角 29°- 8.1°
最大口径比(開放絞り) F3.5 – F4.8
最小絞り F22
絞り形式
羽根枚数
7枚(円形絞り)
ステップ段差
1/3ステップ(全17段)
撮影距離範囲
標準
1.1m – ∞(ズーム全域)
マクロ
1.1m – 3m (ズーム全域)
最大撮影倍率 0.18倍(テレ端)
外形寸法:最大径×長さ(約) ø75mm×118mm(ワイ端)

/177mm(テレ端)

質量(約) 580g
フィルターサイズ ø62mm

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR(換算76-213mm)

35mm判換算76-213mmという常用望遠全域を、F2.8の開放値でカバーする望遠ズームレンズ。それに加え徹底した防塵・防滴・耐低温設計、トリプル・リニアモーター、XFレンズ史上最高峰の手ブレ補正技術など、最新技術が搭載され、過酷な状況下でもシャッターチャンスを逃しません。人物やスナップなど撮影のみならず、スポーツや動物などの動きの速い被写体や、ネイチャーフォトなどのアウトドアでの撮影でも実力を発揮します。

みんな大好き70-200の通しf2.8ズーム大三元の1本。みんなの憧れ。
型番 XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
レンズ構成 16群23枚(異常分散レンズ6枚、内1枚スーパーEDレンズ)
焦点距離 f=50 – 140mm(35mm判換算:76 – 213mm相当)
画角 31.7°- 11.6°
最大口径比(開放絞り) F2.8
最小絞り F22
絞り形式
羽根枚数
7枚(円形絞り)
ステップ段差
1/3ステップ(全19段)
撮影距離範囲
標準
1m~∞
マクロ
1m~3m
最大撮影倍率 0.12倍(望遠)
外形寸法:最大径×長さ(約)
※先端よりマウント基準面まで
ø82.9mm×175.9mm(ワイド端/テレ端)
質量(約)
※レンズキャップ・フード・三脚座含まず
995g
フィルターサイズ ø72mm

スペック表から見て分かる事

とりあえず。重さが倍近く違うというのがあります。レンズで一キロ近くあると持ち運びはかなり体力がいります。XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRはやはりインナーズームで銅鏡が伸びないのと、防塵防滴が魅力的ですよね。ネイチャー系のフォトグラファーでもない限りそんなに過酷な環境で撮影は少ないかとも思いますが、防塵防滴はあるに越したことはないですね。

フィルター径72mmですが、XF16-55mmf2.8は77mmなのですが一回り小さいですがそれでもでかい。72mmはかなり大型なので、この長さにこのフィルター径はサイズ感が・・・

 

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実際にサイズを比較してみる

フジフイルム望遠レンズxf55-200mmとxf50-140mm比較
フジフイルム望遠レンズxf55-200mm(X-Pro2)とxf50-140mm(X-T2)

サイズバランス的にXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISにはX-Pro2をつけてXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRにはX-T2をつけました。X-T2の場合は縦グリップと高さが同じになるのでおけました。X-Pro2に付ける場合は三脚座がかなり邪魔になりますので外ささないとあれですね。

 

フジフイルム望遠レンズサイズ比較
上から見たサイズの違い

ちょっとサイズ感が違いすぎますよね。。。これにフードが付くわけなのですが。重量的には2倍近くあるのですよね。個人的な感想はXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは重いしでかい。

画質うんぬんのの前に重くて持ち運びに支障が出るレベルのサイズ感であるという感じです。

僕自身はフルサイズの機種を扱ったことがないので、換算70~200mmf2.8通しズームがこのサイズ感なんてなんて小さいんだと思う人もいるかもしれません。

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRはレンズをつけて歩くのは結構シンドいというのが感想(体力的と、周りからの目が・・・・)

今日ちょっと望遠使いたなってつけて歩いたら、周りのご近所さんにそれ何しにいくんですか?といわれるような存在感です。僕はこのレンズをつけている時に子供をちょっとだけ一人で見ている時間があったんですが。とにかく機動力が落ちます。

 

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRの作例を見てみる

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISは換算82-300mmXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは換算76-213mmになっています皆さんが悩むのは望遠焦点域をとるか、画質を最優先にするかという感じで悩んでいる人も多いと思います。

前ボケを入れながらカモを撮ってみる(テレ端)

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

カモさんの羽の解像具合を見る感じになるでしょうか。芦?ススキ?が前ボケになっていますが、

やはり140mm(換算213mm)だともっとよりたくなる時がありますね。カモのこの構図に限らず日常使用でもも200mm(換算300mm)くらいあると良さそうです。こうみるとXF50-140mmのほうが解像していそうな気もしますね。

梅を撮ってみる(望遠端)

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

同じ場所から両者望遠端で撮影してみました。さすがに差が結構ありますね。約100mmの差は大いですね。 被写体自体の解像度は両者結構いい感じに解像しているように感じます。違いはボケがXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRのほうが綺麗だなという風には思いました。単純に同じ焦点距離に持って行っていないので比較はしづらいというのがあるかもしれませんが。140mm(換算213mm)の焦点距離で同じで合わせるとしても、通しズームの力というのが最大限に発揮されると思います。

梅を撮ってみる(広角端)

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

意外にも広角端でもかなり違いがでましたね。広角側は焦点域が近いので単純にレンズの性能での絵を比較が出来そうですね。この写真では明らかに、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRのボケが綺麗です。かなりごちゃごちゃしている構図ですし、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISでも割といい感じにはボケていましが。完全にXF50-140が一枚上手ですね

ボケ量とボケの質がさすがXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRという感じになりました。

 

人物写真で見てみる

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

被写体の解像感で言えば両者かなり単焦点ですか?という感じでいい感じに立体感が出ています。袖のワッフル生地や髪の毛もしっかり解像していますので、ここも問題はないです。背景に関してもf値で差は出るかもしれませんが、両者、背景のボケ感もきれいですし、ザワザワ全くしていません。

撮影している時の体感ですがXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは本当に単焦点で撮っているような絵をバンバン吐き出してくれるという感じで楽しく撮影はできました。

 

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描写性能はXF55-200mmもXF50-140mmF2.8も素晴らしいから決め手はサイズ感と、焦点距離になる?

今回両方を使って思ったのはXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISもXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRも両方素晴らしいレンズであるという事。富士のレンズにはずれなしとはよく言われるのですが、ほんとうにその通りだと思います。後は本当に使用方法次第だと思います。

車移動がメインで、基本三脚の人なら迷わず、XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRでしょうし、僕みたいに子供と遊んだりとか持ち運びを考慮したらXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISはかなり優勢になると思います。

かなり選択肢としては難しいですね。w 個人的にはXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISが欲しくなりました。やはりXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRのサイズ感が日常持ち出せる範囲を超えていると感じてしまいました。

お値段的にもかなり差があるので、色々考慮して選んでいけたらいいなと思います。

 

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISがおすすめな人

  • コスパ重視の人
  • 換算で焦点距離が300㎜は欲しい人
  • ズームが伸びるのが気にならない人

XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRがおすすめな人

  • お値段はたかくてもとにかく描写性能を優先したい人
  • 大三元ズームをそろえたい人
  • 防塵防滴を優先したい人

おわりに

フジレンタル通信楽しんでいただけましたでしょうか?多分都市部以外の電気屋さんでこの組み合わせを試し撮り比較できる機会が少ないかもしれません。そんなかたの参考資料になれば幸いです。

 

吹き出し画像 アイコン
あめ
私はXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISを買いましたのでそちらのレンズの参考記事もどうぞ。

 

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XF55-200mm XF50-140mm
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