こんにちわ「髪を切って写真を撮る人」あめちゃん(@amedia_online)です。
XF90mmF2 R LM WRというレンズ。焦点距離換算137mmで、f2という中望遠単焦点。気になっている人も多いと感じていますが、この焦点距離の長さのレンズを使ったことが無いと尻込みをしてしまってなかなか買えないという人も多いのではないのでしょうか。
一般的にポートレートレンズとして知られていますが。実は結構寄れてお花などを撮影するのにも適していたりします。
XF90mmF2 R LM WRは近接60cm、撮影倍率0.3倍(35mm判換算)
XF90mmF2 R LM WRは最大撮影距離が60cmと焦点距離を考えても割と寄れるレンズとなっています。最大撮影倍率が
0.2倍(換算0.3倍)とハーフマクロにも及びませんがマクロレンズと冠さないレンズからするとなかな撮影倍率です。
XF56mmf1.2は最大撮影距離が70cmとなっており焦点距離的にも最大撮影倍率はXF90mmF2 R LM WRに軍配が上がる形になっています。(XF56mmf1.2は最大撮影倍率があまり高くないレンズ。)
滅茶苦茶寄れる神レンズとして名高いXF16mmf1.4が最大撮影倍率0.21倍なのでほぼ同等の最大撮影倍率を誇っています。
XF90mmf2の最短撮影距離でのマクロ(近接)撮影作例
言葉だけではどのくらい寄れるかなんて言うのは分からないのですが、実際に最大撮影倍率で撮影をした作例をあげていきます。90mmという焦点距離とf2という明るさから来る被写界深度の薄さで、このくらい、とろけるボケになります。
ちょっととろけすぎかなとも思うので、絞った作例も載せていきます。
f値は4.5くらいまで絞って撮影するとだいぶ被写界深度も深くなり、花全体にぴんとがあってきましたね。解像感も少し絞ったほうが良い感じもしますね。
紫陽花も撮影してみました。葉っぱの葉脈に水滴しっかりと解像していますね。紫陽花をこのくらいの大きさで写せれば満足です。
縄の細かい描写もおてのものです。縄の細い一本一本もきっちり解像していますが。ピントが奥側に行きましたw
XF90mmF2 R LM WRはXF60mmf2.4macroに続いての解像番長と呼ばれています
ピント面の解像感はやはりすごくて、癖になります。解像するレンズなので近接撮影には基本的には向いていると言えます。
皆さんはどう感じますか??寄れないと思うか、いろいろな判断はあると思いますが。僕は植物を撮影するときには十分な最大倍率かなとおもったりもします。
本格的なマクロ撮影をするのであれば、やはりマクロレンズにかなうものはありませんのでXF60mmf2.4などを買うのが無難ですね。
XF90mmf2のf値別マクロ撮影
絞り別の画像比較があまりなかったので作成してみました。通常の撮影はあまり絞り比較は意味をなさないかもしれませんが、マクロ(近接)撮影においては、f値の変化による描写の変化は必要かと思います。
被写体としては、割と雌しべと雄しべがしっかり独立しており、花弁が、開いているので、前後左右で距離があるというかんじですので、思ったよりも被写界深度の深さが必要な花です。
雌しべと雄しべにだけピントが合って、花弁はぼやけています。なかなかのとろけ具合。
f2.8でもまだ雄しべと雌しべだけですね。も少ししぼらないと全体像にたどりつきません。
もうちょい・・・あとちょい・・・
f5.6くらいで結構いい感じに全体像にピントが合ってきたのではないでしょうか。後は背景とのボケ具合との兼ね合いでf値を絞るという感じでしょうか。
f8以降のほうが花弁の水滴の解像感などは良く出ています。
良き絞りすぎると回折現象が起こって解像度が低下するとか言われてたりしますが、f16でいまいち分かりません。XF90mmf2はいったいどこから起こるのでしょうね。
実際マクロ撮影をすると結構絞って撮影する事が多いことに気がつきます。今回だと意外とf8くらいまで絞った写真が個人的には好きかなと思います。あえてすごいボカした写真も素敵ですね。そのあたりは撮りたい写真と相談です。
XF90mmF2 R LM WRはポートレートだけじゃなく近接撮影も得意。
どうでしたか?ポートレートレンズのイメージの強いXF90mmF2 R LM WRですが、実は富士フイルムのXマウントの単焦点でマクロレンズを除けばなかなか優秀レンズだといえそうですね。
今回は作例がお花を中心になっていまいましたが、被写体を選ばず大変使い勝手のいいレンズだと思います。
もちろん焦点距離は長いので扱いは慣れるまで大変かもしれませんが、中望遠単焦点が気になっている人には候補に入れて欲しいです。
もちろんポートレートでは大活躍してくれるレンズですので、そちらの記事もおすすめです。
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