フィルムで星撮影をやってみた(赤道儀無し・円周運動無し)|撮り方と結果と考察

どうもあめちゃんです。

先日田舎の光害の無いキャンプ場に行ったのでデジタルNikonD4で初めて天の川の撮影をしてかなり綺麗に撮れてほくほくしておりまして(笑)

その時に一緒にフィルムでも撮ってみたのです。フィルムで天の川とか撮れたらめっちゃよさそうじゃないですか。特にポジとかで撮れたらもう宝物になるだろうなーなんておもうのですよね…..

結果としては、現実はそんなに甘くはなかったというお話しなのですが(笑)

フィルムでの星撮影をしたいという人のデータの参考にでもなれば良いなと思います。

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撮影機材について

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フィルムカメラはNikonF80sと超広角レンズを使用

フィルムカメラは愛用しているNikonF80sを使用しました。NikonF80sはほぼデジタルレフ機と同等の操作性を持っているので両優先AE(自動露出)も使えるのと長秒露光も30秒まではシャッター切れるので時間を測らなくてもいいので星撮影には適任かと思い選んでいます。

フィルムでも超広角レンズ

レンズは、星撮影は超広角レンズのほうが星が流れていないようにみえる露光秒数を稼げるのでTAMRON SP AF17-35 F2.8-4 DI A05N というレンズを使っています。

すごい昔のレンズですが広角17mmでF2.8 が使えるのでそこそこ優秀なのです

フィルムはILFORDDELTA3200

フィルムは、ILFORDのDELTA3200を使いました、デジタルでも天の川の撮影を6400でやっていたのでできる限り高感度なフィルムをということで、今現在だとカラーネガだと800が上限(現在売っているものだと)ですし、それでもちょっと無理がありそうだったのでいっそのことモノクロフィルムでいこうということです。

現在だと高感度なフィルムはこのフィルムだけでしょうかね?増感してもつかえるのがいいですよ

フィルムで星撮影の結果(一応天の川狙った)

デジタルでは同じレンズのTAMRON SP AF17-35 F2.8-4 とNikonD4を使って、天の川がこんな感じで撮れました!

ISO6400 17mmF2.8 30秒 (モリモリRAW現像しているが)

デジタルでは素の状態でも天の川がみえるくらいに撮れていて、なおかつRAW現像してゴリゴリに

というわけで撮ったフィルムを現像してみました。

が・・・・・フィルムで星を撮影した結果は天の川は写っていませんでしたw

僕の使っている、NikonF80sは、コマ間に撮影データ書き込みができるので写真の横にある文字が撮影した値になっています。(便利ですね)

※ディスプレイの光度とか大きい画面なら多少星がおおくみえます。(なにとぞw)

ISO6400(増感) 17mmF2.8 30秒

全然天の川とれていなくてがっかりしましたか?天の川は写っていませんが、星はそれなりには写っています。ネガの状態の時は星の粒が小さすぎてよくわかりませんでしたがデジタイズしてやっとほしがあるのがわかるかんじです。

星はうつってます!!W

ISO6400(増感) 17mmF2.8 30秒

一等星のすごく明るい星?だとかなりはっきり写すことができました。下が明るくなっているのは光害の明るい感じだと思います。

ISO6400(増感) 17mmF2.8 30秒
ISO6400(増感) 17mmF2.8 30秒
ISO6400(増感) 17mmF2.8 30秒

キャンピングカーの部分かかなり高精細にうつっています。普通にひかりがある所ではイルフォードの3200は増感6400にしてもしっかりと写すことができるフィルムなんだなと実感。

ISO6400(増感) 17mmF2.8 30秒

そう天の川は全然写らなかったんですが、円周運動をしない星の撮影をフィルムで撮ることが一応できました。(星の数の多さはおいておいて・・・)

満点の星空をフィルムで撮っていくのはどうやっていったらいいのでしょうか・・・・w

この後では、実際に撮影をしてみて感じた難しかったポイントとか考察を書いていこうともいます。


【撮り方】フィルムで星撮影の準備のポイント

フィルムで星撮影をする場合基本的には、デジタルの時の撮影方法と同じです。

準備の仕方についてデジタルでの星撮影方法に加えてもう少し気をつけないといけない準備があります。

それは星にピントを合わせる事なのですが、AFレンズとかは∞マークのところに合わせても、星のピントがあまかったりするのですよね・・・デジタルではEVFやライブビューを使って合わせることができますがフィルムではそうはいきません。

僕の場合は、NikonFマウントなのでデジタルでピントを確認後にピントを動かさないようにしてフィルム機(F80s)に移動してという感じにしました。

デジと共有できない場合は、昼間のうちに遠くの山(無限遠に相当する遠い所)で合わっせておくという感じでしょうか。

フィルムで円周運動無しの星を撮る事の難しさ

今回ボクの撮った星写真の結果から見てもわかると思うのですが、「焦点距離17mm・F2.8・30秒・増感ISO6400」という設定でしたが、円周運動無しの星撮影はなかなか高難易度の高い気がしています。

もちろんこれをベースにレンズを明るくしたりでもう何段か稼ぐことはできると思いますがこの設定では厳しかったという結果にはなります

長秒露光でデジタルと同じ露出を得るのは難しい(相反則不軌)

で、フィルムで星撮影をするにあたって、一番のネックになってくるのが長秒露光するときに起こる相反則不軌というものがあるようで僕も完全には原理は理解できていないのですが、フィルムだとデジタルと同じ時間露光しても同じ露光量は得られないというものになっています。

相反則不軌については上の記事が一番わかりやすくて何度も読み返しましたので星撮影をするのに理解進むと思いますのでぜひ読んでみてください。

今回で言えば、30秒の長秒露光をしたけども露光量で言えば10秒くらいの露光量(仮)しか得られてなかったので天の川が写らなかったという感じだと思うのです。

円周運動無しの星撮影でこれって普通に一番ネックになるのですよね・・・

だたし富士フイルムのACROSに関しては相反則不軌の影響を約120秒まで受けずに露光できるというめちゃくちゃすごいフィルムだったりするんですけど。ISO100なのでそれをどうやるか・・・?

対応できる高感度フィルムが少ない

デジタルでISO3200ないし、ISO6400くらいで撮影をしていい感じの天の川がでていたのですがそれをかんがえると高感度のフィルムとして使えそうなものが結構すくないですね。

ILFORDの3200、シネスティル800、ポートラ800、くらいでしょうか?

モノクロだと増感結構できるILFORD3200は有力候補です。 カラーネガの増感もどうやらできるようですがモノクロほど柔軟ではなさそうなのでどんなものか・・・

【考察】どうやってフィルムで天の川とか星を撮っていくか?

今回フィルムで星の撮影をやってみて感じることはフィルムではどうしても同じ露光時間に対する露光量を得ることが難しいので天の川(大量の星を写す)のはなかなか難しそうだなとは思いました。

やはりそうなってくると星の円周運動にわせてカメラを動かしてくれる赤道儀とかまで使わないときつそうな感じがします

株式会社ケンコー・トキナー

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赤道儀があれば、相反則不軌と1/500ルールの限界を軽々突破できるのでフィルムで天の川を写すこともかのうではないかなぁと思います。

後は、レンズですかね。僕は今回超広角レンズの17mmでF2.8という焦点距離とF値で30秒で撮影をしたのですが広角単焦点でもう少し明るいレンズとかそのへんを使えればまだまだ星は写りそうですよね。

考察というか、知見があるひとからしたらまぁそうよねって感じの結果ではあるのですがw フィルムで星撮影やってみたいなぁなんてぼんやり考えている鬼畜な人の参考にでもなればいいなと思います。

僕ももう少し設定を頑張れそうなのでワンチャンスあればフィルムで挑戦してみたいと思います。

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