XF60mmF2.4とXF80mmF2.8のマクロレンズを比較レビューしてみる。【フジレンタル通信vol.2】

こんにちわ「髪を切って写真を撮る人」あめちゃん(@amedia_onlineです。

フジレンタル通信第二回目となります。前回の「X-T2を同時に2台使ってxf16-55mm f2.8 とxf18-55mm f2.8-4を比較してみた。」が御好評いただきまして大変嬉しく思っております。

今回は、新旧マクロレンズのXF60mmF2.4macroとXF80mmF2.8Macroの比較ということになりました。

また前回と同様にツイッターでアンケートを撮らせていただいて。今回のお題が決まりました。

 

 

雨1

アンケートのご協力ありがとうございました

 

 

 

ツイッターのアンケートを見てもわかるように、望遠の比較もとても人気があるので第三回は一番上の比較をしていきたいと思います。(撮影は終わっていますので順次記事にしていきます。)

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XF60mmF2.4macroとXF80mmF2.8Macroの比較記事に入る前に事前確認事項

前回はT2を2台体制で行いましたが、実際のところセンサーは一緒なので、同世代の機種であれば写りの面に関しての違いは無いので使用している人が特に多いX-Pro2をレンタルして、自分のX-T2の2台体制で行うことにしました。これにはxf80mmなどの大型レンズのサイズ感をわかりやすくするためというのがあります。

同じにした設定は以下のとおり

  • ISOはAでシャッタースピードもAです
  • 露出ダイヤルはOに基本固定で、同じところの撮影でばらけないように気をつけます。
  • ダイナミックレンジはAUTOだとバラつきが出るので100に設定
  • フィルムシュミレーションは個人的な趣味でPRO Neg.stdで使用
  • AFはシングルポイント必要であればフォーカスレバーで移動
  • WBはAUTO

 

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それではスペックから見ていきます。

XF60mmF2.4 R Macro

コンパクトなサイズながらもF2.4という明るいF値を持つ中望遠レンズです。富士フイルムの解像番長とも言われているのですが、発売が2012年ということもありお値段は最近だとかなりお手頃になってきています。

最短撮影距離26.7cmを利用した、最大撮影倍率0.5倍のマクロ撮影も特徴です。美しいボケ味と高精細な描写を両立するこのレンズは、ポートレート撮影でも威力を発揮します。

型番 XF60mmF2.4 R Macro
レンズ構成 8群10枚
焦点距離 f=60mm(35mm判換算:91mm相当
画角 26.6°
最大口径比(開放絞り) F2.4
最小絞り F22
絞り形式
羽根枚数
9枚(円形絞り)
撮影距離範囲
標準
0.6m~∞
マクロ
26.7cm~2.0m
最大撮影倍率 0.5倍
外形寸法:最大径×長さ(約) ø64.1mm×63.6mm
質量(約) 215g
フィルターサイズ ø39mm
手ぶれ補正 無し

 

 

XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macr

2017年の終わりくらいに発売された、等倍マクロといえばこのレンズ。高い解像性能を持ち、独自開発のX-Trans™ CMOSセンサー(*1)の性能を余すことなく引き出す中望遠マクロレンズで、遠景から近接までのさまざまな撮影距離において、「Xシリーズ」の高画質を楽しめる。手ブレ補正機能によって、手持ちでの撮影をサポートします。また、リニアモーターを搭載することで高速かつ静音なAFを実現し、スムーズな撮影が可能です。

 

型番 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
レンズ構成 12群16枚
(非球面レンズ:1枚、EDレンズ:3枚、スーパーEDレンズ:1枚)
焦点距離 f=80mm (35mm判換算:122mm相当
画角 20.1°
最大口径比(開放絞り) F2.8
最小絞り F22
絞り形式
  • 9枚(円形絞り)
  • 1/3ステップ(全19段)
撮影距離範囲 25cm -∞
最大撮影倍率 1倍
外形寸法:最大径×長さ ø80mm x 130mm
質量(約) 750g
フィルターサイズ ø62mm
手ぶれ補正 あり

スペック表から分かる事

まずマクロレンズとして注目する場合は、最大撮影倍率が目に入るかと思います。XF60mmF2.4macroは0.5倍XF80mmF2.8Macroは1.0倍となっています。もうここで比較対象にならないくらい最大撮影倍率が違いますがお互いの持てるスペックで比較をするという事をしていきます。

あとレンズの重さはかなり違いがありますね。215gと750gの差があります。手ぶれ補正の有り無しも違いが出ています。XF60mmの方が開放f値は明るくなっています。あと39mmのレンズ径ってこのサイズのレンズでは結構珍しいですね。マイクロフォーサーズとかならありますが・・・・

 

 

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レンズのサイズ感を撮影してみる。

x-Pro2にxf80mmf2.8を装着
x-Pro2にxf80mmf2.8を装着

X-Pro2に装着してみました。大きいレンズが似合わないと言われがちなのであえてつけます。大きいです。w

 

X-T2にxf60mmf2,4を装着
X-T2にxf60mmf2,4を装着

こっちはxf60mmをT2につけてみました。見た感じの印象としてはフードなしではxf35mmf1.4に近い感じでしょうか見慣れた大きさですね。

 

X-Pro2にXf80mmとX-E2に23mmf2が並んでいる写真
X-Pro2にXf80mmとX-E2に23mmf2

どのくらい違うかというと。X-Pro2にXf80mmとX-E2に23mmf2(この辺の組み合わせは持っている人が多そうなので)だとこのくらい違う。遠近法で若干サイズが違う気がします。

今回は写真ではX-Pro2でxf80mmがついていることが少ないだろうと思いつけてみましたがやはり撮影するときはX-T2の方がバランスがよく、X-Pro2にはxf60mmをつけて撮影しています。

 

雨1

xf60mmは35mmf1.4でxf80mmはxf55-200mmくらいなサイズ感のイメージでした。

 

 

 

マクロ最大倍率の違いにつて検証してみる

xf80mmでAFが合うギリギリでの撮影
xf80mmでAFが合うギリギリでの撮影【最大撮影倍率1倍】
xf60mmでギリギリで【撮影最大撮影倍率0.5倍】
xf60mmでギリギリで【撮影最大撮影倍率0.5倍】

ここは流石にxf80mmの等倍マクロの圧巻の勝利という感じです。そもそも最大撮影倍率1.0ののマクロレンズって使ったこと無かったんですけど(換算0.74倍までしかなかった・・)すごいですね。寄れまくりでびっくりするくらい寄れます。xf60mmは最大撮影倍率0.5倍とあります。

マクロレンズとは?

マクロレンズとは、被写体を1/2倍から等倍で写すことができるレンズのことを言います。 主に花や昆虫などを大きく撮影する際に使われますが、マクロレンズで撮影した写真はとても幻想的で写真というよりもアートと言えるような作品も沢山あります。

https://www.mori-camera.com/lens/macro-lens.htmより引用

 

 

マクロの解像度と撮影のしやすさでxf60mmとxf80mmの違いについて思うこと。

xf80m+X-T2
xf80m+X-T2(クリックで拡大。PC推奨)
xf60mm

 

xf80mmここでのギリギリ等倍で撮影
xf80mmここでのギリギリ等倍で撮影

 

xf80mmとxf60mmで外で手持ち撮影での撮影のしやすさについてかなり違いが出てきたのでお話をしたいと思います。

ここの話で一番言いたいのは、一見すると上の写真は2枚ともバッチリ解像しています。等倍で拡大してもブレが少ないものを選定はしたのですが、明らかにブレなし写真のヒット率が違うということです。

雨1

僕の撮影技術が未熟だということもありますが・・・

 

 

xf80mmは慎重にサックっと撮影することができたのに対して、xf60mmは結構必死にぶれないように撮影することになってしまいました。

f値を絞るとブレるでもISOは上げすぎたくないこの狭間の撮影

マクロ撮影でAPS-Cやフルサイズなどの大きいイメージセンサーのカメラだとマクロ撮影でf値開放で撮影するとぼけすぎてしまします。なのである程度絞って撮影をしてちょうど全体像が見えてくる感じになります。そうすると。絞ったことでシャッタースピードが遅くなってきて、手ブレをするという構図が出来上がります。

脇を締めて息を止めてなんとか撮影出来たというくらいです撮影環境によっては違いが出ると思います。

たまたまですがこの花を撮影したタイミングでは日陰で十分な光量がなくシャッタースピードを稼ぐのが大変だったのでちょこっとISOをあげたのですが、マクロ撮影だと等倍で見ることもあることを考えるとできれば高感度でのノイズは少なくしたいのでそのあたりの兼ね合いで撮影環境という言葉を使いました。

手持ちマクロ撮影で手ぶれ補正が神様に思えるくらい活躍する

今回はxf80mmに手ぶれ補正が搭載されていて、本当に恩恵を感じました。三脚を使うマクロ撮影が多い人だとxf60mmでも十分な解像度が得られる写真が撮れそうですが、手持ちでマクロ撮影をする事が多い人には、xf80mmの手ぶれ補正の効き目はかなり撮影を楽にしてくれるはずです。

 

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マクロ以外の撮影でxf60mm(換算91mm)とxf80mm(換算122mm)はかなり違いが出てきた。

マクロレンズですがマクロ以外は使えないというわけではなく。普通に撮影することができます。(知ってるわって・・・)両方とも換算91mmと122mmと中望遠の焦点距離にいるので普通に撮影しても結構立体感はでます。

 

xf80mm
xf80mm
xf60mmで同じポジションから撮影
xf60mmで同じポジションから撮影

焦点距離が違うので比較ということはできませんが。xf80mmで外人さんをスナップしたところです。前ボケと後ボケをちょうどいい感じにボケています。換算122mmでf2.8なのでこの焦点距離ではこのくらいよくぼけます。被写体の解像度も申し分な怒なと思います。

xf60mm(換算91mm)はf2.4なのでポートレートではボケ量的には少ないという印象ですが、ナチュラルに立体感がでて扱いやすい感じです。同じくらいの焦点距離の枠に56mmf1.2がいいますが。流石に代わりにはならなそうですね。僕が特に気に入ったのはxf80mmです。

マクロ以外での撮影ではxf80mmの描写表現傾向がxf90mmに近いかも知れない!!!

マクロレンズなのでマクロは撮れて当たり前なのですが、xf80mmが正直ここまで立体感がある描写をマクロ以外でするとは思っていなかったのです。このブログの読者さんならもしかしたら知っているかもしれないですが僕はxf90mmf2(換算135mm)というレンズを好きで使っています。

 

xf80mmf2.8はこのxf90mmf2は焦点距離もf値も近い結構似ているところがあるので近いといえば近くて当然かもしれませんが。xf90mmf2は結構評判の良いレンズでハマる人はかなりはまっているレンズです。

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XF90mmf2

吹き出し画像あめ
僕はかなりはまっている人のうちの一人です。w

例えばxf90mmf2を持っていなくてマクロをよく撮るのであればxf80mmが候補の筆頭に来てもいいくらいです。2頭を追える性能があるのがすごいです。

立体感にびっくりしてしまった。この辺何を間違えたか。ISO12800になってましたけど。フジフイルムの高感度耐性は本当に優秀ですね。鑑賞サイズではノイズが気にならない。肌の質感、髪の質感もいいですね。

超楽しそうなうちの息子。ブランコは前後していて追従でもしないとAFが結構すぐに外れやすいので難しいですが、xf80mmは結構AFが早くて正確ですね。家族でのスナップもいけます。(xf90mmf2よりは遅いかな。)

これは・・・・シャッタースピード早くすれば誰でも撮れるか・・・・w

xf80mmf2.8ですずめを撮影
サクッととってもすずめの中央の3匹の立体感がヤバいです。

 

フジフイルムのマクロレンズの比較まとめ

今回撮影して思ったのはxf80mmf2,8がマクロ以外でもかなりいい写りをするという事がわかり大収穫ではないかと思っています。マクロ性能に関しては、手持ちマクロ撮影では、やはり手ぶれ補正があるとかなり撮影がしやすいということが分かりました。逆に三脚ありきのマクロ撮影が多いというのであればxf60mmで十分な解像度の撮影ができるという事が分かりました。(0.5倍でもしっかり解像していればトリミングすればいい)

値段がまるっきり違うので、xf80mmがマストだとは言いませんが、中望遠単焦点としてこれだけの写りをしたら、xf60mmとxf90f2を2本買うことを考えたらやすくあがるかむしれませんね。

 

今回の使用レンズ

 

富士フイルムのマクロレンズは純正だとこの二つです。後は最大撮影倍率を上げることができるマイクロエクステンションチューブというアダプターもありそちらも実用的です。

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