「XF18mmf2」と「XF27mmf2.8」パンケーキレンズ比較レビュー。サイズ感や写りはどう違うの?【フジレンタル通信vol.5】

こんにちわ「髪を切って写真を撮る人」あめちゃん(@amedia_onlineです。

今回のフジレンタル通信は富士フイルムのパンケーキレンズ枠として「XF18mmF2 R」と「XF27mmF2.8

の比較をしていこうと思います。実際に僕もこの二つのどちらかを購入検討をしたことがありましたので、その時の自分の知りたい事、気になっていたポイントを中心に解説をしていこうと思います。

 

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比較記事に入る前の確認事項

フジレンタル通信ではレンズ比較記事ではボディもレンタルして出来る限り同時に2台体制で比較をしていく様にしています。今回はセンサーは僕のメイン機X-T2と同じ同世代のX-Pro2をレンタルして行っていきます。この二台が一番使用率が高いであろうというのが選んだ理由です。

 

というこの二台です。設定も出来る限り同じにして同条件で撮影できるようにしていきます。

同じにした設定は以下のとおり

  • ISOは200で固定。室内では変更あり。
  • 露出ダイヤルはOに基本固定で、同じところの撮影でばらけないように気をつけます。
  • ダイナミックレンジはAUTOだとバラつきが出るので100に設定
  • フィルムシュミレーションはプロビア使用
  • WBはAUTO

 

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XF18mmF2 Rのスペックを確認

 

Xマウントの最初のラインナップのうちの一本で、富士フイルムが威信をかけて作ったレンズともいえる。XF18mmf2は薄いながらに絞りリングがあるので、操作性が良いレンズで人気がある。

 

レンズ構成 7群8枚(非球面レンズ2枚)
焦点距離 f=18mm(35mm判換算:27mm相当
最大口径比(開放絞り) F2.0
最小絞り F16
撮影距離範囲
標準 0.8m~∞
マクロ 18cm~2.0m
最大撮影倍率 0.14倍
外形寸法:最大径×長さ(約) ø64.5mm×33.7mm
質量(約) 116g
フィルターサイズ ø52mm

まずスペック表からわかる事は、換算27mmというスナップ撮影にはとっても扱いやすい画角という事です

次に開放f値がf2と割と明るいレンズであるという事。なので最短撮影距離は18cm最大撮影倍率は0.14倍なので思ったよりも寄れて撮影できるという事が最大のメリットではないでしょうか。

最大撮影倍率は持っている人が多そうなレンズでいうと、XF23mmf2が0.13倍でXF35mmf2が0.135倍となっていますのでこのあたりのレンズが倍率が近いのでイメージしやすいかと思います。

重さに関しても、116gなのでとても軽いレンズとなっています。

 

公式HPの星空の作例も出ていたのでf2を活かして星空もいけそうですね。XF16mmf1.4はこうかなレンズなので代用が利くなら嬉しいですね。

XF27mmF2.8のスペックを確認

富士フイルムのパンケーキレンズと言ったらこれ。人間の視野に近い画角が扱いやすいレンズ。

レンズ構成 5群7枚
(非球面レンズ1枚)
焦点距離 f=27mm(35mm判換算:41mm相当
最大口径比(開放絞り) F2.8
最小絞り F16
撮影距離範囲
標準 0.6m – ∞
マクロ 34cm – ∞
最大撮影倍率 0.1倍
外形寸法:最大径×長さ(約) ø61.2mm×23mm
質量(約) 78g
フィルターサイズ ø39mm

XF27mmf2.8もスペック表を見ながら特徴を書いていきます。まず特出すべきは78gという軽さと、高さが23mmしかない完全なコンパクト設計です。

コンパクトさを第一に置く場合は富士フイルムだと唯一無二のレンズになっています。27mmで換算41mmという標準域単焦点で撮影がしやすいというのも魅力ですね。

といってもいいところばかりではなく、最大撮影倍率が0.1倍になっているので、そこは購入時に要検討すべきポイントになってくると思います。

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一番気になるレンズのサイズ感を実際に並べて比較してみる。

僕が「XF18mmF2 R」と「XF27mmF2.8」の二つのレンズの選択肢で悩んでいるときにまず気になるのが、サイズ感です。といういのもパンケーキレンズを探しているわけなので、サイズの重要性は高いですね。

今回はこの二つのほかにXF35mmf1.4もちょうどあったのでそちらもサイズ感をなんなく把握するのに活躍してくれるので一緒に撮影しています。

個人的にはスペック表の数字で差をみるよりも画像で実際に見るとより比較がしやすくなると思っていますので参考になれば嬉しいです。

 

左からXF35mm,XF18mm,XF27mm
左からXF35mm,XF18mm,XF27mm
XF18mmf2は絞りリングがある分厚みが出ますが、XF35mmf1.4と比べると、かなり小さいことが分かります。本来よく言われるパンケーキレンズと呼ばれる部類のレンズたちからすると、ちょっと大きいですね。
実際は正当にパンケーキレンズと呼べそうなのはXF27mmf2.8かなという印象です。
富士フイルムパンケーキレンズ比較
フードを付けて比較。

続いてはフードを付けてみました。XF18mmf2には角型のメタルフードが用意されています。金属製なので、質感も高くてかなりかっこいいです。XF35mmf1.4のフードが好きな人は絶対好きなやつです。

逆にXF27mmf2.8にはフードが付属していません。後から自分で用意するのもいいのですが、携帯性を重視するのであればつけないのがおすすめかもしれません。

 

この写真をみて気が付いた人もいるかもしれないのですが、XF18mmf2はフードを付けて運用する場合あまり小さくないんです。

手に持った印象としてはXF35mmf1.4に近い印象になってきます。これは実際に比較してみないとわからない誤算でした。

レンズをボディに着けてサイズ感を比較する。

ボディにつけた状態も撮影をしていますので、こちらも参考になればいいなと思います。

XF27mmf2.8とX-T2
XF27mmf2.8とX-T2

圧倒的薄さのXF27mmf2.8ですね。X-T2では明らかにボディが大きい感じがしますね。でもこの状態ならさくっとカバンにしまえてしまうのはいいサイズ感ですね。X-E3などの小型の機種だとよりコンパクトに特化したシステムが組めそうです。

 

 

XF18mmf2とX-T2
XF18mmf2とX-T2

XF18mmf2とX-T2の組み合わせです。個人的にはもうパンケーキレンズという印象は全くないのですが、次の画像のXF35mmf1.4と比較すると、きゅっとコンパクトにはまとまっています。

XF35mmf1.4を一回り小さくしたという感じがしっくりきます。

 

XF35mmとX-Pro2
XF35mmf1.4とX-Pro2

こちらは流石にXF18mmf2と比べると。しっかりとしたサイズ感がありますね。

AF性能について

AF性能についてはやはり設計が新しいXF27mmf2.8の方が早いという印象です、ただ、今現在(2018/8)の最新のファームウェアのX-T2やX-Pro2はAF速度はかなり改善されているので、両レンズともそこまで気になるほどではなかったです。

 

逆に前の世代の機種をお使っている場合はAF速度を優先する場合はXF27mmf2.8がおすすめになるかと思います。

雨1
2018年の春のファームウェアのアップデートでAFすごく良くなりました 

 

接写能力を検証してみる。

道端の花の撮影で接写能力の検証をしてみました。

XF18mmf2接写草XF27mmf2.8接写草

どうでしょうか最大拡大倍率の差がかなり出ているとおもいます。写真の花が大きく写っている方が、XF18mmf2は0.14倍でXF27mmは0.1倍となっています。

それに加えてこの撮影でどのくらい離れて撮影になっているのかというのも写真を撮影してみました。

XF18mmf2XF27mmf2.8

 

どうでしょう。ちなみにAFが合う最短撮影距離で撮影していますが、XF27mmf2.8だとこのくらい離れてしまう感じになっていまいます。これだけでもレンズの性質がかなり違いそうですね。

 

描写性能を比較してみる。(18mmと27mmの焦点距離の使用感を確かめる)

ここもとても気になるポイントです。いくら携帯性を重視したからといって描写性能を犠牲にしては元も子もありません。ただ比較をすると言っても。「XF18mmF2 R」と「XF27mmF2.8」は焦点距離がかなり違うので同じ絵が撮れるわけではありません。

どっちの焦点距離が使いやすいかなという観点も含めて比較で見てもらえたらと思います。

①なんとなく背景をぼかして紅葉を撮影した場合。

深い意味はないけど、後ろをぼかしてもみじを撮影しようという感じの構図です。このなんとなくとは、「深く考えずに後ろをぼかしながら紅葉を撮影する。」くらいの撮影です。日常でもこのくらいの気持ちで撮影することもあるでしょう。

そんなイメージで作例を見れもらえたらと思います。

 

XF18mmf2もみじ
XF18mmf2でf値開放で撮影(換算27mm)

まずはXF18mmf2からですね、真ん中右のもみじにピントが合っています。焦点距離が18mmなのでボカそうと思うと自分で寄って撮影をしないと意外とボケない感じです。

最大撮影倍率も高く最短撮影距離も短いので、寄るとしっかりとしたボケ量を確保できますね。

ボケ味も綺麗でザワつきがあまり見られないでとろける系なのはいいですね。

 

XF27mf2.8 作例
XF27mf2.8でf値開放で撮影(換算41mm)

XF27mmf2.8ですので、換算41mmという焦点距離です。個人的には普段XF35mmf1.4をよく使うので、スナップ撮影では相性が良さそうな気がします。というか落ち着きます。

もみじの描写もくっきりと解像しているので問題ない感じかと思います。ボケもしっかりと背景はボケていますし、悪くないですよね。

 

②同じ立ち位置で縦構図でビルを撮影してみる

同じ立ち位置からどれだけ撮れる絵が違うのか比較をしてみました。本当に好みの問題になるとおもいます。

 

XF18mmf2でビルを撮影
XF18mmf2でビルを撮影

こんなけ広く撮影できるのはメリットになると思います。18mmだと手前の手すりや地面まで映り込むくらいの画角です。

 

XF27mmf2.8 ビル
XF27mmf2.8で撮影

XF27mmf2.8はこのくらい。手すりが残るくらいですね。いや本当にどっちって好みでしかない気がします。

解像感も両方十分にあるかと思いますが。撮影してすぐのディスプレイで確認した感じだとXF18mmf2の方がやや解像しているかな?という印象は受けましたがそれも微々たる差な気がします。

 

テーブルフォトでの比較。撮影スタンスが前に行くか後ろに下がるか。

日常生活の撮影でテーブルフォトは絶対に外せない項目であると思っています。特にこの「XF18mmF2 R」と「XF27mmF2.8」の二つのレンズに関しては携帯性が良いのでテーブルフォトで使用する機会もほかのレンズよりも多いと思います。

今回はお茶をするのにスターバックスに入って飲み物を撮影しました。その時の撮影するスタンスの違いにかなり違いがでたので話をしようと思います。

 

スタバXF18mmf2
XF18mmf2で撮影

なんの変哲もないスタバのフラペチーノの写真です。椅子に座って撮影をしているのですが。こんな違いが出てきました。

  • XF18mmf2は前に体を動かして撮影する(カメラを前に出す)
  • XF27mmf2.8は後ろに体を仰け反って撮影する

というかなり大きな違いが出てきました。ここはテーブルフォトではかなりのポイントで、テーブルフォトに関しては明らかに、前に体を動かして撮影する方が撮影がしやすいのです。

ということからテーブルフォトに関しては明らかにXF18mmf2に優位性があるという結果になります。

 

 

XF18mmf2とXF27mmf2.8の作例

 

XF27mmf2.8 スナップ
XF27mmf2.8 作例
ベンチXF18mmf2
XF18mmf2  作例

 

 

 

【まとめ】パンケーキレンズというくくりが同じなだけで全く別の性質を持ったレンズだという事がわかった。

今回の比較記事に関しては、パンケーキレンズという括りの中で、ぼくも購入を検討していた2本を比較してみました。実際に比較をしてみると、焦点距離はもとより、サイズ、撮れる写真使用したい環境などでかなり別の性質を持ったレンズであるという結果になりました。

これはどちら押しという記事ではなく。自分の使用環境がどちらが適切かという判断材料にしてもらえたらいいなともいます。

XF18mmf2をおすすめ出来る人

  • GRや換算28mm付近の焦点距離になれている人
  • テーブルフォトを撮る機会が多い人
  • 星撮影もしたい人
  • 家族写真を子供と近いポジションで撮影したい人

XF27mmf2.8をおすすめ出来る人

  • とにかく薄く軽くが最優先の人
  • 標準域単焦点がなれている人
  • テーブルフォトよりスナップが多い人
  • AFの早さも優先したい人

 

という感じでまとめさせてもらいました。毎度のことながらかなり長い比較記事になってしまって申し訳ないです。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

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