どうもあめちゃんです。
友人からsummar(ズマール)50mmf2を譲ってもらったので小躍りしながら撮影をしています。とりあえずなのですが色々撮ったので記録までにれびゅーを書いていこうと思います。
summar(ズマール)について
ズマールというレンズは1933年に発売されたレンズで戦前に生まれたレンズなんですね2020年からするともう90年近くたっているバルナックライカ時代のスクリューマウントレンズ。
ズマールは『ボケ玉』『クセ玉』と呼ばれているので一般的には味のあるレンズに分類されているようで、不人気玉と入れることもあるとかないとか。レンズ構はガウスタイプらしいですが僕にはレンズ構成とかそういうのはよくわかりません。
このレンズの特徴として前玉のガラスの素材が柔らかく拭き傷がつきやすいというのがあり、経年劣化している個体がおおいレンズみたいです。
また、現代だと当たり前のレンズのコーティングがないノンコートレンズなので(一部コート有りもあるようです)、逆光耐性が弱かったり、フレア、ゴーストがわんさか出たりします。
このズマールも、前玉にキズがあり、バルサム切れもありクモリがある状態なのでということで譲っていただいた(山崎磨きのズマールにしてみてね。という話の元…)のです。
とわいっても綺麗なきもしなくもない。こうみるとちょっとクモっているかな?
leicaM10と沈胴レンズの組み合わせは個人的には非常に格好よくてですね。最高です。なんならsummilux 50mm F1.4 3rd をつけてるよりシルバー沈胴つけてるほうがすきかもしれない。
エルマー5cmf3.5(L39)を所有しているのですが、絞りのつまみが外から操作できるのは非常に楽。
とりあえずクモリのあるレンズはコントラスト落ちが激しいのでなんにせよフードを付けて運用したいので、エルマーにつけていたフードを拝借しました。
L(L39)マウントになりますが、LMリングを使用してMマウントに変換して使用します。
【作例】summar5cmF2 (クモリ・前玉傷あり)で撮ったソフトな描写の世界
オールドレンズなので状態の個体差もあるのでこれが本来のズマールの写りですというのが言えないという前提で『クモリあり・前玉キズあり』のこの個体の描写を楽しんで撮ってみたよという風に思ってもらえればと思います
この僕が譲ってもらったズマールは、怪我の功名といいますか、なんともいい塩梅な描写をしてくれるのが気に入ってしまいました。
最後の妻の写真はこのトーンで撮れた時は唸ってしまった。ソフトフォーカスなベールがかかっている感じなのはそうなんですけど、何とも柔らかいトーンを描けてるなぁと。ズミクロンとかの力強い描写とはまた違う良さが存在しますよね。
どうだったでしょうか?僕的には非常に柔らかい描写が気に入ってしまったのです。この光のつかみ方が本来のズマールの性質なのか、くもり、傷のせいなのか正直わかりませんがソフトフォーカスレンズのような柔らかいベールを纏ったような質感で撮ることができました。
ズマールは本当はめっちゃよく写る?
じゃあズマールはボケ玉でクセ玉で低性能なのか?と言われるとそんなことは無いぞと思うような時もあるのですよね。
この写真を撮れた時、中心の木の解像感とかズマールって本当はすごいレンズなんだろうなって・・・なんか鱗片を見た気がします・・・
撮ってみるとわかるんですけどズマールはよく写るんですよね。
新しいライカレンズとsummarを比較してみる?
比較で非球面レンズを使っているSummicron 35mmF2 ASPHの写真を一枚比較で置いておこうと思います。Summicron 35mmF2 ASPHは新しいレンズらしく色のりも発色もよく、コントラストも抜群で解像度も良くよいレンズです。どちらもデジタルライカM10を使っています。
どうもあめちゃんです。 Summicron35mmF2 ASPH.を8ヶ月程使ってみたのでレビューをしていこうとおもいます。 Summicron35mmF2 ASPH.フード被せ式 Summicron35mmF2[…]
さてここでもういちどズマールの写真を見直すと全く違う優しいソフトな写りを再確認できるのでわ?と思います。レンズで全然描写が違うのですよね、ほんと面白い。
ズマールの優しい描写が気に入ったら是非お気に入りの個体を。
正直なところ僕はズマールの事はよく知りません。本来の写りってどうなの?誕生の経緯とか、レンズ構成とか難しいところはしらないのです。
ただこのレンズで撮ってみて写りが非常に気に入ったのです。クモリあり、キズありの個体ですが、あえてそれを楽しんで使うのもよいのでは?と思いながらズマールを使おうと思っています。
※ちなみに人にはおすすめしませんので自己責任で状態を確認して試写をしてから購入をおすすめします。