こんにちわ「髪を切って写真を撮る人」あめちゃん(@amedia_online)です。
富士フイルムのフィルムシミュレーションでモノクロといえばみんな大好きACROS(アクロス)というのがあります。
今回の記事は、富士フイルムの公式HPに開発秘話などの記事があるのですがACROSについても記事がありまして、それを読みながら撮り方について考えてみました。
この話の元となる記事はこちら。
この記事を元にACROSがどういうものなのか、撮影をしていて思うことを書いていこうと思います。
フィルムシミュレーションACROSとは?
フィルムシミュレーションのアクロスはただのモノクロではなく上の画像のフィルムを再現したシミュレーションで富士ユーザーが「ACROSのモノクロはなんかすごくいいよね」ってみんな絶賛中の愛してやまない存在です。
10年かかってようやく再現ができたと言われており、2400万画素のX-Trans™ CMOS IIIとX-Processor Proを積んでいる機種じゃないと再現できないらしいので、かなり高度なモノクロ(モノクロって表現は適切?)なのです。
ちなみに今の現行機種でX-Trans™ CMOS IIIが搭載されている機種はすべてACROSが入っています。(X-A5は入ってないかな?多分。)
⇒富士フイルムのミラーレス全機種をおすすめしてみる。撮影スタイル別に独断と偏見で解説。
ACROSのXストーリーの中から気になるポイントをチョイスする
富士フイルムのXストーリーを読んでここを試してみたいという事をチョイスしてみました。
- ISO感度を増感して撮影した時の粒子状感をみたい
- ACROSらしい階調や解像度とは?
- 黒が粘るという事がACROSの持ち味という事
ACROSでISOを増感して撮影 ISO12800で粒子状感を出す
カラー画像上では有害なノイズ成分だが、モノクロ画像では重要な”質感”を与える要素にもなりえる。つまり、ノイズを”粒状感”へと昇華させることが、ACROSたりえるかどうかを決めているのである。
しかも、ACROSは設定感度に応じて、粒状感の出方が変わってくる。高感度になるにつれ、より強い粒状感が出てくるのだ。まるでフィルムを増感現像しているかのように。
高感度設定時に出てくる、独特の質感を伴った粒状表現。それを味わうために、あえて高感度に設定して撮影を楽しむというのもありだろう。
FUJIFUILM公式より
ISO1600でも試したのです富士フイルムのセンサーが優秀すぎてそこまでノイジーに感じられなかったので、通常のカラーの撮影で、僅かにノイズを感じられるISO12800で撮影をしてみました。
ISO6400だと個人的には鑑賞サイズだとノイズは気にならないのでもう一つあげてISO12800でやってみます。
柱の明るいグレーの部分にはだいぶノイズ感が感じられますね。モノクロでスッキリとクリアに写っているのもいいのですが、このくらいフィルム感があっても素敵ですが、
本来は暗い部分にノイズがのって、ハイエスト(明るい部分位)にはあまりのらないようになっているようです。どっち?
あとボケのお花のところがいい感じに粒子状感が出ていますね。
街頭の光の所にもかなりはっきりでます。光源を入れ込むと、かなり粒子状感を感じることができますね。
個人的にはISO12800の増感した具合はこの辺の質感とかは好きです。ACROSで撮るならこのくらいの粒状感は欲しいなと感じます。
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ACROSらしい階調と解像度だとこの辺が正解なのか?
ミドルからハイエストでは、やや硬いトーンカーブを描く。このことにより、ディティールがより浮き立ち、写真全体をスッキリとシャープに見せることができる。
ACROSの微細なディティール再現は24MPの解像力が無ければ成立しない
FUJIFILM公式
ACROSの微細なディティールだと???こう言われると。先ほどの写真よりもここにあげる作例のほうが正当なACROSを表現しているような気がすします。スッキリシャープに見せることができるのはこういった写真でしょうか。
閉店後のブティックを撮影。大きな絵画と、夏らしいファッションの組み合わせ。照明は上からきています。
麦わらぼうしの明るい部分には粒状感がのっていません。逆に背景の暗い部分には粒状感がのっています。これが後から粒状感を足した均一な加工の処理とは違うというふうに言っている理由ですね。
こちらも意識をしたわけでは無いけど。クリアに撮れました。この辺は同じ設定でずっと撮影しているのですが、ノイズの出るものと出ないもので、なにか条件があるのでしょうか・・・・気になる。
暗部も黒まで行ってしまうと。粒状感はのらないようですね。
カスタムでシャドーはプラスに振らない方がいい?
シャドー部分は、逆に”粘る”よう設計されている。実は、シャドー部にこそモノクロ表現の真髄が詰まっていると言っても過言ではない。緩すぎても”締まりがなくなる”し、固くしすぎても”奥行きがなくなる”。絶妙なシャドー表現あってこそのモノクロームなのである。
FUJIFILM公式
フジフイルムは色味を自分好みにカスタムをして、楽しむ方も多くいます。
僕もシャドーに関してはプラスに補正することがおおいのですが、公式では「シャドーが粘る」という風に言っています。
黒潰れせずに、ギリギリデティールが残るのを粘るとすると、あまりシャドーを上げすぎるのは得策でわないきがしてきました。
アクロスでシャドーを強めてみました。悪くは無いのですが他の写真とはだいぶ印象が変わってきました。
個人的にはACROSはグレーの階調が豊かだと思っていますので、その特性は、少し薄れてしまっている印象です。
こちらも同じく。やはり普通の白と黒になってしまいましたね。
ちょっと違うんだよな。という感じですね。
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開発ストーリーを読んでからACROSを撮ってみて
こうやって開発インタビューを聞いてから撮ると色々なものが見えてきた気がします。ただのモノクロですが、こんなにも奥が深く、開発者の思うACROSを探求する事がとても楽しいと感じました。
アクロスは下手にカスタムをせずにISO感度を増感して使うというのが最善の手なのかな?
というのがACROSの使い方なのかなと。思う気がします。富士フイルムはモノクロも用意しているのでACROSはアクロスらしく使用してきたいなと感じています。